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J1 VISA取得の作業メモ

学振PDの肩書きで、SLACに1年間長期出張するための作業記録です*1

1. Two-year ruleと24-month bar

Ashra時代に無駄にJ1 VISAを取得してしまったため、two-year rule24-month barが適用されてしまいます。前者は、1度のJ1 VISA終了後に母国(日本)に合計2年間*2滞在しないと、他の種類のVISAを再取得できないというもの。今回の場合は再びJ1なので関係ありません。後者は、前回のJ1 VISA終了後、24ヶ月経たないと、J1の再申請ができないというルールです。

前回のJ1 VISAが博士課程3年の末(2008年3月31日)までだったので、2010年4月1日以降でないと新たなJ1 VISAを開始することができません。制限ギリギリですが、今回の新しいVISAは、丸二年後の2010年4月1日開始のものにしました。

2. 面接前の準備

2.1. 特別研究員採用証明書等交付願

2010年4月からの身分および給料支払額の証明をSLACに提出する必要があるため、学振に「特別研究員採用証明書等交付願」を送付し、英文での証明書作成を依頼しました。これは、後でアメリカ大使館にも財政証明書のとして提出します。

2010年1月19日に学振へ郵送し、2月1日に本郷に到着しました。およそ10日程度の処理時間です。

2.2. DS-2019の発行依頼

J1 VISAを取得する場合には、受け入れ研究機関からDS-2019という書類を作成してもらう必要があります。以前にHawaii大学を受け入れ機関とした場合にも申請書を提出しましたが、SLACの申請書は少し形式が違いました。研究機関ごとに異なるようです。

DS-2019の英文申請書、自分と妻のパスポート、履歴書 (curriculum vitae) のコピーをSLACの担当の方に2010年2月2日にFAXしました。これと別に、学振から発行してもらった英文の「特別研究員採用証明書」をスキャンしてメールで送信しました。

2月6日に、「DS-2019をもう発送しますよ」「大使館の予約がまだなら、そろそろしておいてね」というメールがSLACから届きました。そして2月9日にFedExで書類が届きました。届いた中身は

  • DS-2019 (自分のものと妻のもの1枚ずつ)
  • I-9 の申請書類
  • 保険関連のお知らせ
  • 米国内での特許についてのお知らせ

でした。

2.3. DS-156の作成

さてDS-2019も届いたし、アメリカ大使館でのVISA発行に向けて書類作りを始めるか、ということで、まずは2010年2月15日にDS-156の作成を行いました*3アメリカ大使館のページから辿って、web上でDS-156の作成を行います。MacSafariFirefoxだと「あなたのシステムは必要最低要件を満たしていません。次の問題が見つかりました」とか言われるので、仕方なくVMwareのIE8から入力しました。この書類は、J1 の本人、そして J2 を取得する家族の全員が記入する必要があります。

2007年にJ1 VISAを取ったときもそうでしたが、どうやって書くべきか分からない設問が何箇所かあります。

  • 滞在中の住所が未定の場合はどうすればいいのか
  • 出張費用の交通費だけ科研費で、宿泊費はSLACの場合どうすればいいのか
  • 過去に米国滞在した回数が多い場合(自分は27回)どうやって書けばいいのか

といったことが、アメリカ大使館のページを読んでも分かりません。とりあえず滞在先は勤務先であるSLACの住所を書いておきました。米国滞在回数が大きすぎて入力許容量を超えてしまうので、「... 19/Sep/05 04/Jun/05 and 9 times」のように書きました。どれだけ真面目に記入する必要があるのか不明です。

記入する必要のない欄は「NA」と書くようにという指示がありますが、2007年のときはただの空欄で申請し、現地で「NA」とボールペンで追記した記憶があります。

完成するとPDFが生成されるので、それを保存して印刷します。片面印刷です。入力ミスを発見した場合は、繰り返しこの入力とPDF生成の作業を行っても問題なさそうです。バーコードがPDF内に印刷されますが、これに付随する数字は、作り直すたびに変わります。面接の予約をした後に、このバーコードが変更になっても問題ないそうです。

妻の DS-156 では、"8. Other Surnames Used" の欄に旧姓を記入する必要があります。これは、大使館で指摘を受け、現地でその欄だけ書き直しました。

2.4. DS-157 の作成

DS-156 と同日に、DS-157 の作成もしました。これは 16 〜 45 歳の男性のみ提出するものなので、妻の分は必要ありません。学歴欄が狭すぎるのが難所です。

日本語版の PDF は、印刷してから手書きする必要がありますが、英語版の PDF では、直接文字入力ができる仕様になっていますので、そちらを使うほうが作業しやすいので、お薦めです。

学歴の記入欄は、同一機関であればまとめて記入して構いません。例えば自分の場合は、東大で学士、修士、博士を取得しています。この場合、全て The University of Tokyo として、学位の欄に 3 つを併記すれば OK です。

2.5. DS-158 の作成

これは J1 本人、 J2 の家族ともに記入する必要があります。妻が現在無職の場合は、 "WOrk Experience - Present" の欄の "Job Title" の所に、"NA" を記入するよう大使館で言われたので修正しました。

2.6. アメリカ大使館での面接の予約

VISAの申請は、赤坂にあるアメリカ大使館で面接を受ける必要があります。ここから面接の予約をするのですが、この時点で DS-156 の作成を完了している必要があります。 DS-156 に自動的に印刷されるバーコードの数字を入力する必要があるからです。

2010 年 3 月 9 日の午前 8 時 15 分の枠に、面接の申し込みをしました。2007 年 に同じく J1 の面接をしたときは、同じ時間帯の予約でも 8 時頃に大使館に到着したら、既に行列ができており、実際に面接を受けられたのは午前 10 時くらいになってからでした。

2.7. 大学院の成績証明書

米国留学の経験がない場合は、最近3年分の成績証明書を日本あるいは米国以外の学校から入手し提出してください。

とあるので、D1 から D3 の期間の成績証明書 (英文) を、東大の理学系研究科大学院係にお願いして作成してもらいました。これは 10 日間くらいかかりましたが、急いでくれと電話で伝えればもっと早く作成可能なようです。

2.8. 手数料の支払い

J1 申請者用の SEVIS 費用 $180 をクレジットカードで支払いました。これに加えて、VISA の申請手数料として、J1 申請者本人の分と妻の J2 分を pay-easy を使って ATM で支払いました。それぞれ 1 万 3 千円で、合計 2 万 6 千円です。三菱東京 UFJ の ATM では、pay-easy に対応していないので面倒です。東大構内のみずほ銀行の ATM は、みずほのカードを持っていないと入金できなかったため、研究室の後輩に払ってもらいました。

この pay-easy の領収書 (ATM から出てくるもの) と、SEVIS の領収書 (カード支払い時に、ネットの画面を印刷) を大使館に提出する必要があります。前者には、後輩の口座残高が印刷されてしまいました。

SEVIS の支払いには DS-2019 に書かれている番号が必要となります。また、申請手数料の支払いには DS-156 のバーコードナンバーが必要になりますので、これらを準備してからでないと、この作業はできません。

pay-easy の支払いは、面接の 3 営業日前までに済ませるように指示がありましたが、うっかり払い忘れていたため、2 営業日前になりました。これでも問題なく面接は終了しました。

2.9. 財政証明書

今回は、学術振興会からの奨励金支払い見込み証明書と、SLAC の invitation letter (出張の日当が書かれている) を提出しました。これらを提出すれば、銀行の残高証明は必要ありません。

3. 面接

今回は寝坊したため、8 時 50 分頃に到着し、30 〜 40 分程度並んでやっと入館できました。面接の予約時間は 8 時 15 分でしたが、この程度の遅刻は問題になりません。というより、相当早めに並ばないと、指定の時間には面接できません。

中に入ってから妻の証明写真を撮り、後は係の人の指示に従うだけです。書類の不備は、その場で修正することができます。2 年半前に使用した証明写真が余っていたので、自分はそれを使おうとしたところ、「前回の J1 VISA の写真と同一のものは使えません」と指摘されました。ばれちゃいました。ということで、自分の分も撮り直し。1 回 1,000 円もする証明写真です。

「滞在目的は何ですか?」「経費は誰が負担しますか?」のような質問に答えて終了。大使館を出たのは 11 時半くらいでした。ちゃんと 8 時頃に並べば、恐らく 9 時過ぎには終わると思います。

夫婦で VISA を取る場合は、EXPACK500 は 1 つあれば十分です。

4. VISA 到着

3 月 9 日に面接を受け、2 日後の 3 月 11 日に EXPACK が自宅に無事到着しました。翌日には発送していることになります。ちなみに、面接終了後には 1 週間程度で届くという説明を受けています。

申請時に提出した書類のうち、成績証明書、給与支払い見込み証明書、SLAC からの invitation letter、クリアファイルは同封され返却されました。したがって、invitation letter のような原本が 1 つしかないものでも、提出して問題ありません。

*1:学振PDは、採用期間の2分の1を、所属機関以外に海外で研究することが許されています。採用期間は3年間なので、1年半は海外出張が可能です。

*2:海外旅行などをした場合は、その期間は除外されるそうです。

*3:2010 年 3 月 29 日の面接から、DS-160 というのが DS-156 から代わって必要になるようです。