プレゼンに使う物理の記号を Unicode で書こう

KeynotePowerPoint でプレゼン資料を作る時に、物理の記号を書こうとして困るときがあります。h bar などは Unicode に存在するので問題ないですが、例えば演算子を書きたい、反物質を書きたい、平方根 √ の上の棒もちゃんと書きたい、そういう需要が僕にはあります。

もちろん、LaTeXiT で PDF を挿入すればいくらでも好きな数式を貼り付けられますが、文中にちょっとだけ数式を入れたくなると難儀します。

Unicode には合成用の特殊記号が用意されています。最近 Twitter などで見かける AA (絵文字) でも、これを使った複雑なものが存在します。解説はこことか。

さて、いくつかの簡単な式を作ってみます。


▲ 図 1. Keynote + Unicode で作った物理の式。右側は LaTeXiT の出力。

作りかたの解説

反陽子

まず、普通に「p」と入力します。

次に「ことえり」の文字ビューア (Character Viewer) を開き、左側の pane から Unicode を選びます。そうすると、中央上の段のどこかに Unicode で 00000300 の箇所 (Combining Diacritical Marks、合成用発音記号かな?) が出てくるので、それを選択します。


▲ 図 2. ことえりの文字ビューア (英語環境での表示)

0305 に相当する場所に上付きの棒があるので、これを先ほどの「p」に続けて入力します。記号を double click すれば良いです。そうすると、 のように表示されます。この合成用の記号は、1 つ前の文字を修飾してくれるため、このように上に棒をつけたり、色々とできます。

Lucida Grande だと italic が用意されていないので、例えば Myriad Pro*1 で italic にすると、もう少しそれっぽくなります。

演算子

演算子は、p̅ と同様の手法で文字の上にハットを乗せれば書くことができます。Unicode で 0302 を「p」の直後に入力すれば (図 2 で上棒の 3 つ左)、 のように書けます。Myriad Pro だとこのハットが存在しなかったため、図 1 では Myriad Pro での例を載せていませんが、ハットだけ Lucida Grande にするような合わせ技も使うことができます。演算子はさすがに italic にしたほうがそれっぽいでしょう。

平方根

まずは「るーと」を変換して「√」を入力します。そのあとに、p̅ などと同様に上線を書けばいいわけですが、「√」の右端と綺麗に繋がってくれる保証はありません。Font によって、見栄えをましにするために微調整が必要です。

Lucida Grande の 「√s」の場合は、「√」+「s」+「上線」+「半角スペース」+「上線」を入力しています。ちょっとだけ「√」の右上と横棒の左端がずれてしまっています。

Myriad Pro の場合は、「√」+「半角スペース」+「s」+「上線」+「半角スペース」+「上線」という順番で入力しています。これだと、たまたまですが、とても綺麗にルートが描けています。今の職場の同僚が「√s」を使いまくる方々なので、横棒がなくてずっと落ち着かなかったんですが、この方法が広まるとありがたい。

上付き、下付き

Neutrino と陽子の衝突の式のように上付き・下付きがある場合は、KeynotePowerPoint の機能で普通にやっちゃいましょう。

*1:Myriad Pro は無料で入手可能です。http://d.hatena.ne.jp/oxon/20100808/1281244820