Mac で Jumbo Frame を使いたい

Mac で Jumbo Frame を使用する場合は、System Preferences > Network > Advanced… > Ethernet > MTU の設定を辿り、MTU の大きさを 9000 に設定する必要があります (OS X 10.6 の場合)。しかし、最近の MacBook ProiMac では最大で 1500 にしか設定できません。

(2011/11/9 追記) MacBook Pro Late 2011、および EFI Firmware Update をかけた MacBook Pro Early 2011 では Jumbo frame に設定できるようです。MacBook Pro Mid 2010 では、相変わらず駄目です。


▲ "Standard (1500)" と "Custom" しか表示されず、"Jumbo (9000)" は現れない。

試しに Terminal.app から ifconfig を叩いてやっても、以下のように 1500 よりも大きな値を入力できないようになっています。

$ sudo ifconfig en0 mtu 9000
ifconfig: ioctl (set mtu): Invalid argument

UDP で通信するエレキの試験を Mac でやろうと思ったのですが、この変な仕様のせいで MacBook Pro を試験に使えませんでした。10.4 を使ってた頃の MacBook Pro だと、ちゃんと Jumbo Frame にできたはずなのですが、今は OS X 側でソフト的に制限がかかっているようです。

Apple Store Sakae の Genius Bar で色々な機種で動作確認をさせてもらったところ、以下のことが分かりました。どうしても Jumbo Frame を使いたい人は、以下の条件を満たすように機種構成を考える必要があります。OS X 10.7 の client 版の話です。また、動作確認機種は 2011 年 9 月 24 日現在での Apple Store の最新機種です。

  • MacBook Pro では MTU を 1500 までしか設定できない
  • iMac でも MTU を 1500 までしか設定できない
  • Mac Mini では MTU を 9000 まで設定できる
  • Mac Pro でも MTU を 9000 まで設定できる
  • MacBook Pro に Thunderbolt Display を接続した場合、display 側の Gigabit Ethernet は MTU を 9000 まで設定できる

ということで、安価に Jumbo Frame を使用するためには、MacMini を買うか MacBook Pro + Thunderbolt Display の組み合わせにするのが簡単そうです。