学振の申請書を Pages でストレスなく書く方法


そろそろ学術振興会 (学振) 特別研究員の申請の季節が近づいてきました。もしあなたが Mac 使いなら、Word は捨てて Pages で申請書を書きましょう*1。Word の摩訶不思議な挙動に神経をすり減らすことなく、本文と図表の作成に専念できます *2。海外学振、学振 PD、学振 DC の全てに共通する方法です。もちろん、科研費や成果報告書といった他の申請書にも応用可能

以下、自分が去年使った方法です。iWork の Pages のほうが MS Office の Word よりも使いやすいと感じる、優れた感性の持ち主ならば試してみる価値あり。Word で申請書を書いて頭が変になりそうな知り合いがいたら、教えて上げて下さい。当然ですが、MS P 明朝や MS P ゴシックなんて使わないように。

  1. 学振のページから、「申請内容ファイル」の PDF 版を download する。
  2. Pages を起動し、テンプレートの「ワードプロセッサ」 > 「白紙」を選択して新規書類を作成する。
  3. 申請書の PDF を Preview.app で開き、Command + Shift + D を押して、ページの一覧表示にする (Lion の場合は Command + Option + 2)。
  4. Pages の文書に、PDF のそれぞれのページを 1 枚ずつドラッグ & ドロップして、図として挿入する。挿入後、「オリジナルサイズ」にします。元の PDF が A4 で、Pages の書類も A4 になっていれば、ぴったり同じ大きさになるはずです。
  5. Pages のページ中央に来るように、それぞれの PDF ページを位置調整して、Pages のページ数を、元の PDF と同じになるよう追加します。
  6. 貼り付けた PDF のページをロックする (配置 > ロック)。
  7. 入力欄に合わせて、同じ大きさ、もしくは少し小さめのテキストボックスを作成する。
  8. 複数ページにわたる入力欄 (「研究目的」など) は、テキストボックスのリンク機能を使って接続する。(2014.11.3 追記、この機能は 2013 年発表の Pages 5 から削除されました。必要な場合、古い Pages '09 を使いましょう。)

30 分もあれば、全ての作業が完了するはずです。Word から Pages に移行するだけで、十分にこの 30 分の手間は回収できます。仕上がりは、↓こんな感じ。

*1:いや、俺は LaTeX で書くという猛者は、こちらを使って下さい。

*2:Windows の Word は、もうちょっとマシ。とにかく Mac 版の MS Office はひどい。